iDeCoイデコの運用でリバランスに使えるバリュー平均法 FV関数の話(ユーチューブから)
今年2月に仙台の某銀行で、投資信託のセミナーに参加しました。
ゴールドマンサックスの講演者の方が通称「コロンブスの卵」の不動産投資信託の説明を熱心に説明されていました。
ちょうど日本では、クルーズ船ダイヤモンドプリンセス号でのコロナ感染がニュースになっていた頃です。
新型コロナは世の中が騒ぐほど経済には影響しないので、世界のGDPをわずか0.3%程度押し下げる程度で世界経済には殆ど影響しないと説明されていたのが、とても印象に残っています。
しかし、2020年も終わろうとしている現状はどうかと言うと、リーマンショックを上回る経済の落ち込みです。
21年度は経済が急回復する予測もあるようですが、果たしてそれが現実となるかです。
ことほど左様に金融に携わる人でも、将来の予測が難しいのが、資産運用の世界です。
でも長期で見るとわかることがあります。
株でも債券でも右肩上がり。
経済活動は長期で見れば成長して行く
そして今後も成長して行く
これを信じて積立運用が成立するわけですね。
前置きが長くなりました。 本題に入ります。
YouTubeでお話したグラフのバリュー経路の金額は、FV関数で計算しています。
=FV(利率, 期間, 定期支払額, 現在価値, 支払期日)
この関数式の説明に入る前にYouTubeをご覧いただいていない方でしたら、まずは投稿をご覧いただければ幸いです。
FV関数で計算する運用の内容は、
・年7.3%の利回りのファンド
・月5千円の掛金
・iDeCoで1年間運用
この3つの条件を 関数式に当てはめると
利率は、ひと月あたりにして 0.073 ÷12月=0.006083333•••
期間は、12(月)
定期支払額は、-5,000(円) (積立して出て行くお金なのでマイナス表記)
現在価値は、元金のことなので0(円)
支払期日は、毎月末と考えて0
これらの数字(紫色)をFV関数へ入れると•••
=FV(0.006083333,12,-5000,0,0)は、62,049円
つまり7.3%利回りだと毎月5千円の掛金分は、1年で6万円から2,049円増えて千円単位だと6.2万円になるとFV関数で教えてくれます。
FVとは、future value フューチャーバリュー 直訳で将来の価値という意味でしょうか。
また、現在の残高が仮に50万円だとすると、1年後は 50万円✖️1.073=53.65万円 です。
その合計は、6.2万+53.65万==59.85万円
つまり1年後のバリュー経路59.85万円です。
2年後のバリュー経路は、掛金分は、FV関数の期間を24(月)とするだけで その結果、128.782円と出てきます。 千円単位で、12.9万円です。
現在の残高分は、2年後 53.65万円(1年後の金額)✖️1.073=57.5645万円
千円単位で、57.6万円です。
その合計は、12.9万+57.6万=70.5万円
これが2年後のバリュー経路70.5万円です。
こんな感じで3年目以降もバリュー経路を作っていきます。
あとはファンドの実際の残高と比較して、差額分を他の定期預金などとスイッチングで売買すればいいわけです。
バリュー経路の期間設定はYouTubeで1年単位で取り上げましたが、半年、2年単位とするなどいろいろ工夫があるかと思います。
いずれにしても、イデコを始めると頭を悩ますリバランス、その問題を解決する一つの方法としてバリュー平均法が候補に上がると思います。
この実例は、いずれご紹介したいと思います。 では、また!